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国の文化財「土壁漆喰塗り替え」の話2

      2020/06/30

国の重要文化財 Y様邸は、安永7年(西暦1778年)に建てられた 江戸時代の庄屋さん邸宅。

このような 歴史ある貴重な建物の修繕に携わらせてもらえることは 大変光栄なことです。

さて、前回は 土壁の中塗りまでをサッと紹介しましたが、それに引き続いて 漆喰仕上げの様子をちょこっと紹介します。

漆喰仕上げ開始。

十分 乾燥養生をさせた土壁に まず砂漆喰をぬります。

砂漆喰塗り

砂漆喰を塗らずに 土壁にいきなり漆喰を塗る工方もありますが、砂漆喰を塗るほうが 上塗りの水持ちが良く 鏝押さえがしっかりできるので、漆喰の強度が上がる とされてます。

恐らく それに加えて 下地との密着も良くなり 長持ちする事になると思います。

なので 私は外壁では たいてい砂漆喰を塗ってから仕上げます。

 

砂漆喰を 砂漆喰の水引きの具合を見て、漆喰の上塗り。

漆喰の上塗り
そして、むら直し と こなしの工程となります。
 

こなし工程、半焼こなし鏝で しっかりと伏せ込んでいきます。

しっくいの鏝押さえ

漆喰の鏝押さえは ササッと終わらせようと思えば、0,5~0,3ミリの しなる鏝や プラ鏝で押さえるタイミングさえ間違わなければ、鏝押さえの回数少なくても パット見た目 程々には仕上げられます。

しかし、ここはしっかり基本通りに。

 

半焼こなしに続いて、本焼きこなし鏝で。

漆喰の表面に ツルツルで光沢が出てきます。

しっくいの光沢

鏝押さえを ほとんどしていない漆喰壁と比較すると 表面が緻密になり、雨風に強く 汚れも付きにくい壁になるのです。

 

壁の仕上げが終わって のし瓦の鹿の子漆喰塗り。

のし瓦 鹿の子漆喰ぬり

 

軒裏の面戸漆喰の修繕なども。

面戸漆喰の修繕

 

そして、1階の塗り替え箇所も 仕上げて完了。

漆喰のリフォーム完成

 

1階勝手口の 壁塗り替えアフター。

勝手口の壁リフォーム

 

南面中2階(つし2階)アフター。

中2階の漆喰仕上げ

工事期間中 好天に恵まれて、何とか上手く 納期に収まりました。

外壁の漆喰ぬりかえ
写真右手の東面の壁は 瓦工事が終わり次第 塗り替えます。



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