いつも有難うございます、大阪の武居(たけすえ)左官です。
奈良県香芝市O様邸、二間続き和室の壁を漆喰で塗り替えしました。
3年半前にインターネットからご依頼頂き、1階和室壁を漆喰で塗り替えをさせて頂きました。
今回、リピート頂き同じ漆喰で塗替えとなりました。
ビフォーのちょっとカビが生えた聚楽壁を剥がしてアク止めシラー、下地材塗り、漆喰塗りの工程となります。
メーカーで調合された海藻糊配合の漆喰で塗ります。
西洋漆喰は、模様を付けたり、華やかなイメージで女性に大変に人気。
和室は日本漆喰でお似合いとフラット仕上げを選ばれました。
古びた聚楽壁を綺麗に塗り替えると やはり美しくなります。
手前が前日仕上げた部屋、だいぶ乾いて白くなってきてます。
日本の漆喰は完全に乾いても ほんのり黄色みがかかっているのが特長。
天然素材壁の味わいを感じられます。
和室の塗り替えで漆喰でフラット仕上げすると、昔の押入れをイメージ。。。
どちらかと言うと ちょっと御年配の方は 敬遠して 違った材料を選ぶことが多いです。
しかし、むらなくスッキリ仕上げてあるので 実際は写真で見るよりもいい感じ。
体によく カビにも強い和室になりました。
さて、日本伝統の漆喰はこうして作ります。
海藻(黒葉銀杏草)漆喰の保水性、粘りを出し作業性の為に使います。
適した量の水に銀杏を浸けて2時間程度コトコト煮込みます。
そこに、漆喰の主材である石灰、貝灰を入れてしっかり混ぜ合わせ
しかし、職人が伝統製法で時間をかけて作り、また原材料も高騰していることから「メーカー配合された漆喰」と比べ高価な材料になります。
なので、文化財の修復などで使うことがほとんどです。
しかし、個人のお客様でも本物思考の方、シックハウス、科学物質過敏症でお悩みで塗り替えやリフォームを御検討中の方にはお勧めです。
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