左官歴31年・塗り壁施工 武居左官 武居喜彦です。
京都市・左京区白河通りの新築マンション。
M様邸の天井を 高機能珪藻土エコクイーンNSRで しあげてます。
M様邸は、リビング・ダイニング 21,5畳 洋室8畳 7,5畳 6畳の天井と一部梁型、洗面所そしてクローゼット2箇所の天井を塗りました。
マンションの珪藻土塗りは、たくさんさせてもらってきましたが、
どうせ珪藻土をぬるのであれば、機能性が高い良いもので塗りたいお客様には、エコクイーンをオススメしてます。
他の珪藻土で塗るよりも作業工程が多く、扱いに気を使う材料なのですが、
機能性や見た目、丈夫さなど総合的に考えると一番いい珪藻土だと思います。
珪藻土を塗るための準備作業ですが、天井だけ塗ると言っても、そのための養生や片付けは、なかなか大変です。
まずは床面にエコフルガードと言って、クッション材の着いた養生板を一面に敷き詰めます。
その上に、丈夫なノンスリップのシートを敷き詰め2重に、場合によっては3重に養生を敷き詰めます。
※床の養生の敷き込み撤去片付けは、工務店やリフォーム店に依頼した場合、それらの元請けが行う作業です。
左官工事には含まれないのですが、インターネットから直接工事では、私共の仕事となります。
塗り壁の料金には、床の養生、撤去、後片付にかかる材料費と手間代も含まれてます。
天井を塗る為の養生作業は、まだあります。
壁との境目や、工事の埃などで汚さないよう、あらゆる所に気を配って、ビニール養生しないといけません。
ベランダに手洗い場が無い時は、洗面所から工事に必要な水を汲みます。
クローゼット内の養生。
養生の手間がお分かり頂けましたでしょうか。
そして珪藻土塗りの下地処理として、全面にシーラー塗布。
クロスの継ぎ目に ファイバーメッシュ貼り、全面タッカー留めをします。
こうしてやっと、下塗りに取り掛かれます。
エコクイーン専用の下塗り材NGUを、全面に鏝塗り。
クロスに直接塗れる珪藻土もたくさんありますが、エコクイーンはこのNGUを必ず塗って、それが乾いてから仕上げ塗りを行わないといけません。
ですから、他よりどうしても工期が必要となるのです。
※DIY用のPSやPZは、クロスに直接ぬれます。
次回、仕上げ塗りの話をします。