左官歴31年・塗り壁施工 武居左官 武居喜彦です。
兵庫県・尼崎市N様邸。
和室の天井と壁を「高機能珪藻土 エコクイーン」でリフォームします。
ビフォーの壁は綿壁塗り、天井は板張りの古い和室でした。
8畳の和室は、元々こんな感じ。
下地が土壁なので経年劣化で、なかなかの傷み具合でした。
向こう側が4畳半の和室。
今回8畳と4畳半の和室をリフォームします。
床の養生。
剥離剤を塗って 古壁はがし。
綿壁で塗ってある壁のはがし作業は、苦労することが多いです。
綿壁の塗り重ねは、当たり前の様に有るのですが、新築時にボンド入りのもを塗ったのか、
それと後に、塗り替えとして2回目の綿壁を塗る前、表面に表面強化として樹脂を塗ったのか、中途半端にカチカチ。
こんな場合は大変です。
しかし、エコクイーンで塗り替えるので、根気よく1層目をはがしては、剥離剤をもう一度塗って最初の綿壁まで剥がし取ります。
土の中塗りなので、建物の揺れなどで傷みの激しい所は、この通りボロボロ。
綿壁の塗ってある古い土壁の家の場合、このはがし作業とその後仕事が多くて手間がかかるのです。
目安として 築40年よりも新しい物は、石膏プラスターの中塗りが多いので、
中塗り(下地面)がこんなに崩れることがないので もっとスムースに作業が出来ます。
はがし終えてから、あく止めシーラー塗り。
長い年月使っていた部屋は、タバコのヤニなどが下地まで染み込んでいることが多い。
アク止めをしないと、塗り替えた壁に滲み出てくることがあります。
エコクイーンや漆喰で塗り替える時は、アクには特に気を使います。
土の中塗りが削れたところと凸凹を出来るだけ 補正。
そして乾燥養生。
壁の養生期間中に大工工事。
古い天井板を解体して、木下地を組み替えて、断熱材を入れプラスターボードに張り替えてもらってます。
天井板の上に珪藻土や漆喰は塗れないのです。
天井下地完成。
続いて エコクイーン下地塗り。仕上げはNSR-5で塗り、お部屋が大きく様変わりします。