駐車場の洗い出し仕上げをご紹介します
建物の壁や巾木、玄関まわり、床など、左官の洗い出し仕上げにもさまざまな施工があります。
使用する種石の種類や大きさによっても、仕上がった時の表情は大きく変わります。
今回はその中から、駐車場など床面の洗い出し仕上げを、2つの現場を例にご紹介します。
まずは奈良県の現場です。
写真は施工前の駐車場。ここから既存部分を解体し、新しい駐車場へと仕上げていきます。
奈良県の駐車場|下地コンクリートから施工
まずは既存部分の解体・すき取りを行い、その後コンクリートを打設します。
洗い出しの仕上げだけではなく、その下地となる床もしっかりとつくってから施工を進めていきます。
南部砂利3分を使って約40㎡を洗い出し仕上げ

こちらの現場では、南部砂利の3分を使って、約40㎡の駐車場を仕上げます。
洗い出し仕上げは、使用する石によって色味や粒の大きさが変わり、完成した床の雰囲気も変わります。
今回は、洗い出しでは比較的よく見かけるサイズ感の砂利を使用します。
気温30℃超えの中で遅延剤を使った洗い出し施工
南部砂利をセメントと練り込み、床に塗り付けていきます。
今回は、遅延剤を使った洗い出し仕上げです。
塗り付けた後は、ノロ取り、伏せ込みを行い、遅延剤を散布してビニールで養生します。
その後、状態を見ながら2~3時間ほど経ったところで、表面をシャワーで洗い流して石を見せていきます。
この日は気温30℃を超える時期。
さらに約40㎡という広い床で、水勾配も約1%付いています。
材料の乾き具合を見ながら広い面を一定に仕上げていく必要があるため、なかなか気を使う施工です。
塗り付け、ノロ取り、伏せ込み、養生、洗い出しまで、材料の状態を確認しながら順番に作業を進めます。
南部砂利を使った駐車場の洗い出しアフター
こちらが駐車場の洗い出し仕上げ後です。
このような2~3分、約6~9mm程度の石を使った洗い出しは、玄関アプローチや駐車場などでも比較的よく見かける仕上げだと思います。
コンクリートだけで仕上げた床とは違い、表面に自然石が現れることで、洗い出しならではの表情が出ます。
東大阪市では15~20mmの大粒石で洗い出し
こちらでは、先ほどの南部砂利よりも一回り大きい、15~20mm程度の石を使って約48㎡を仕上げます。
昔は、このくらいのサイズの那智黒や、さらに大粒の石を使った洗い出しもよく施工しました。
最近はこのサイズの那智黒が入手しにくくなっているため、今回は「漆黒」という石を使用します。
一般的な洗い出しよりも粒が大きいため、石そのものの存在感が強い仕上がりになります。
大粒の石はセメントの上から撒いて伏せ込み

こちらは新築工事のため、すでに下地となるコンクリートが施工されています。
先ほどの奈良県の現場では、石をセメントと練り込んで塗り付けましたが、こちらは施工方法も少し違います。
まず下地にセメントを塗り、その上から石を撒きます。
石を伏せ込んだ後、表面のノロを取り、さらに石の高さや納まりを見ながら伏せ込んでいきます。
その後、スポンジで表面を2~3回拭き取り、石をきれいに見せながら仕上げます。
広い駐車場と玄関前を大粒の洗い出しで仕上げ
15~20mmほどある大粒の石を使用しているため、一般的な細かい洗い出しとはかなり違った表情になりました。
面積の広い駐車場でも、一粒一粒の石に存在感があります。
大粒の石とモノトーンが印象的な仕上がり

近くで見ると、一般的な洗い出しとの違いがさらに分かりやすいと思います。
一回り大きいサイズ感と、漆黒のモノトーンの色合いがよく合っています。
細かな砂利を使った洗い出しには繊細な表情がありますが、大粒の石を使用すると、石そのものを見せるような力強い仕上がりになります。
種石の種類・色・大きさを変えるだけでも、洗い出しの印象は大きく変わります。
設計士さん・お施主様にもご満足いただきました
通常より大きな石を使った特徴のある洗い出し仕上げとなり、設計士さん、お施主様にもご満足いただくことができました。
洗い出し仕上げは昔からある左官工法ですが、石の選び方や使い方によって、現代の住宅にもよく合う仕上げになります。
駐車場や玄関アプローチなど、コンクリートだけとは少し違った表情の床にしたい場合には、こうした自然石を使った洗い出し仕上げも選択肢のひとつです。
駐車場・玄関アプローチの洗い出し仕上げをご検討中の方へ
武居左官では、住宅の塗り壁だけでなく、駐車場や玄関アプローチなどの床の洗い出し仕上げにも対応しています。
使用する種石や石の大きさによって仕上がりの雰囲気も変わりますので、洗い出し仕上げをご検討中の方はお気軽にご相談ください。







